
自民党の茂木敏充幹事長(左)と自民党の森山裕選挙対策委員長は木曜、公明党指導部との会談後に国会に出席。
2023年5月26日 17:38 JST
公明党は、与党間の亀裂が岸田文雄首相の衆議院解散戦略に影響を与える恐れがあるとして、東京で自民党との協力を停止すると発表した。
分裂深化の原因の一つは、練馬区東部に位置する東京第28選挙区だ。
公明党は木曜日、次期衆院選東京第28選挙区に候補者を擁立せず、自民党の候補者を擁立しないことを決めた。
公明党の石井啓一幹事長は同日の会合で、自民党の茂木敏充幹事長に、東京での選挙運動を調整する党の決定を伝えた。
石井氏は「東京における自民党と公明党の信頼関係は地に落ちた」と語った。
会合には自民党の森山裕選挙対策委員長と同僚の公明党の西田誠氏も同席した。
茂木氏は火曜日、自民党東京都連が選挙区候補者をすでに決定していると石屋氏に語った。
茂木氏は「地元サポーターに協力を説得するのは難しい」と語った。 [with Komeito]」と石谷氏に対し、同選挙区での公明党候補擁立からの撤退を要請した。
西田氏は木曜日、記者団に不満を表明し、次のように述べた。 [LDP] 最善を尽くします [to field a Komeito candidate]」

公明党の石井啓一幹事長は木曜日、国会内での自民党幹部らとの会談後、記者団に語った。
石井氏は木曜日の会合で茂木氏に対し、公明党が現職の推薦を決めている荒川区と足立区西部を含む東京第29選挙区で自民党の支持を求めるつもりはないと伝えた。
石井氏はまた、公明党が2025年に予定される東京都議選を含む今後の都議選への選挙協力を停止し、都議会での協力を停止することも自民党側に伝えた。
茂木氏は自民党執行部に持ち帰って検討する時間を求めたが、石井氏は「これが我が党の最終政策だ」と一蹴した。
両与党間の意思疎通がうまくいっていないのは、経験豊富な国会議員の相次ぐ辞任により両与党間の個人的なつながりが弱まったことも一因とみられている。
石井氏は木曜日、茂木氏に対し、停止された協力は「東京のみに限定される」ものであり、公明党は議会での連立関係に影響を与えるつもりはないと述べた。
自民党総裁の岸田文雄首相は同日、記者団に「自民党幹事長と選挙対策委員長に丁寧に対応するよう指示した」と述べた。 [to Komeito]」
岸田氏はまた、自民党は自公連立の強固な基盤に頼って先送りできない重要課題に取り組むと強調した。
石井氏と茂木氏は火曜日に再び会談する予定だが、両者の意見の相違が改善される見通しは立っていない。
自民党内では岸田氏が6月21日の今国会閉会までに衆院解散を決定するのではないかとの観測が出ている。 ただ、公明党との選挙調整が困難になる中、自民党幹部の中には即時解散の可能性は低くなっているとの見方もある。
自民党幹部は「首相による衆院解散は当面困難で、早期解散は難しい」と話す。
自民党閣僚経験者によると、公明党は内閣支持率が高いため、両党の政治基盤を揺るがす危険を冒さずに自民党に圧力をかける余裕があると考えた可能性があるという。
「連立を崩壊させる議論が自民党内から出てくる可能性がある」と閣僚経験者は語った。
公明党の強硬姿勢は、最近の地方選挙における大阪府と兵庫県での維新の党の好成績を踏まえたものとみられる。
公明党と関連する世俗仏教団体である創価学会は、伝統的に関西地域において強力な組織資源であった。
2021年衆院選で議席を獲得した公明党議員9人のうち6人が大阪府と兵庫県に集中した。 2県では公明党候補が勝った選挙区に維新は候補者を擁立しなかった。
ただ、維新は次期衆院選の選挙区に挑戦者を擁立することを検討している。 公明党は存在感を高めるため、関西地方と同様に支持が高い東京選挙区で議席を増やしたいと考えている可能性がある。
一部の自民党議員は、東京での公明党との選挙協力を停止することを懸念しており、これは連立パートナーが維新との協定を結ぶ口実になる可能性があり、公明党が維新を支援する代わりに関西地方の公明党の選挙区から距離を置くことになるのではないかと主張している。東京。
Source link https://japannews.yomiuri.co.jp/politics/politics-government/20230526-112229/